土葬の道しるべ 第26号
2021年12月末発行
土 葬 の 会
〒400-0514
山梨県南巨摩郡富士川町平林2294-4
TEL/FAX 0556-22-8656
http://dosou.jp
info@dosou.jp
2021年度後半の活動報告
7月15日
兵庫県の谷口さんが入会されました。
「貴殿とおなじような考えを持ち、土葬できるところを探していたところ、貴殿のサイトにたどり着きました。よろしくお願いいたします。」
7月19日
広島市中区八丁堀12ー20チュリス新八丁堀301
当宗教法人呉成田山不動明院で広島県三原市本郷町本郷字西埜田343
に土葬・焼骨埋葬・埋蔵許可を受けております。ご希望がございましたら、ご連絡ください。
7月21日
NHKクロ現+で「#お墓がない!」「お墓に入れない!…日本で最後を迎える外国人たち」というタイトルで在日外国人イスラム教徒のお墓がないという問題が取り上げられていました
8月2日
日本仏教連合会の方から新たな土葬墓地開設にあたっての問い合わせがあり、相談を受けました。
8月3日
静岡に住む高齢の父が『土葬の村』を読み、是非自分は土葬をして欲しいと話してきました。土葬の会についても著書で触れていて、調べて欲しいと頼まれたので、資料を送ってください。住所は一応、私のところで記入します。父の住所が必要であればまた連絡します。
同じく3日
YouTubeの土葬の会インタビューを見たとおっしゃる朝倉さんという女性から土葬への共感と入会希望のお電話をいただきました。
会員の皆様へ
2021年8月18日
土葬の会発足20周年のお知らせ
おかげさまで土葬の会も2001年8月の発足以来、この8月を持ちまして20年目を迎えることができました。
1987年、FIGUの「ビリー」エドウアルト・アルベルト・マイヤー氏を訪問してから、1991年にFIGU-JAPANを設立し、彼の著書の翻訳出版に関わり、それによって得られた土葬の意義でした。しかし、日本では土葬がもう行われておらず、すでに火葬が当たり前の状況で、まったく土葬の可能性が見えませんでした。
その後、それまで札幌から毎月、東京に通っていたことから、自然の中で自給自足の生活と出版活動をするべく、探し求めて現在の山梨県の山の中に1999年に移住しました。
2001年7月に同じ出版に関わっていた岡山県の仲間が亡くなり、土葬を望んだのですが葬儀社からはどこにも土葬のできるところはないと断られました。土葬の意義を知って、それにもかかわらず土葬ができなかった後悔から、移り住んだ山梨県では土葬の風習が残っていたことを知り、県内のすべてのお寺や墓地に電話をして探し、幸いなことに1箇所を見つけ提携することができました。それによって、いつでも、どこからでも、宗教を問わず受け入れできるように2001年8月に土葬の会を発足したのでした。
その後、それまでの個人的な活動から会員制度とホームページ「土葬の会」を設け土葬の存続と普及活動を図ってきました。以来、土葬を望む声や問い合わせは止むことなく、今月の時点で会員総数は99名になりました。
そして、関西方面に望まれていた墓地を広島県において提携準備しております。正式に決まりましたら、年末の会報にてお知らせする予定です。
近年、イスラムやその他の宗教が墓地を求めて問い合わせて来ますが、会発足当時の20年前と様変わりをして土葬を求める人々や取材が増えて来ていることを実感します。
この度は20周年記念として、ビリーの小冊子を贈呈させていただくことにしました。コロナ禍の感染拡大や大雨災害など不安なご時世ですが希望への助けとしてご一読いただければ幸いです。
関連しまして、所属するFIGU山梨研究会ではyamanashi.jp.figu.orgのホームページを開設しました。最近のニュースでは会見記録を掲載しており本の注文や情報収集にお役立て頂けますようご案内いたします。
8月18日
広島県三原市の宗教法人呉成田山不動明院本郷霊園様より7月にお問合せをいただいておりましたが、これまで西日本方面での埋葬墓地がありませんでしたので早速資料を取り寄せ検討の上、提携させていただくことになりました。まだ埋葬の実績は無いようですが、これまで探しておられた方には朗報ですね。ご興味のある方は会へお問い合わせください。
9月12日
この度、ルーマニア正教会日本支部の司祭とともに2名の方が天空霊園の見学に来られました。これまで何度か問い合わせをいただき、土葬のできる土地を探されているということでしたので、新たな墓地を開発することは大変困難であることをお話ししておりました。解決策としては土葬のできる墓地の一角などを利用して専用墓地とすること、その際は茨城県と山梨県で対応が可能であることをお話ししておりました。そして本日の見学となり、住職とお迎えして現地にて案内説明しました。
希望としては緑豊かな自然の中の墓地が望ましかったそうで、まさにここは素晴らしいと気に入られた様子で、今後具体的な話し合いを進めることになりました。
ちょうどこの日は森泉さんもお墓参りに来られており、御住職は、この集落は住む人が居なくなって寂れゆく地域の墓地だったけれども土葬の受入によって賑わいが戻ってきて良かった。とおっしゃっていました。私からは、この自然に恵まれ景観の良さ、静かさが求められて、この墓地は人気があるので、土葬の会としても良いご縁で利用させていただき感謝しています。とお話しました。
9月15日
ルーマニア正教会日本支部様よりお手紙をいただきました。
9月22日
NHK富山支局より問い合わせをいただきました。
富山県ではイスラム教が墓地を求めて活動しているそうで、土葬について知りたいということで条件や許可など事情をお話しました。
9月26日
東京の矢島さんが入会されました。
自分も土葬を希望してます。詳しい資料を送って下さい。お願いします。
土葬の会では会員制度を設けてからちょうど20年を迎えることになりましたが、この度、矢島さんが入会されたことで100番目の会員となりました。
9月30日
イスラム教の方が、イスラムは土葬なのでペットの犬を土葬にしたいと問い合わせがあり、以前から犬猫の埋葬を予定しておりましたので天空霊園にて受け付け、急な申し込みでしたがご家族が穴を掘られて埋葬しました。
10月4日
先月入会された矢島さんのお母様が亡くなられ、お母様も土葬を望まれておられたということで天空霊園にて埋葬しました。矢島さんも随分と土葬のできるところを探されたそうで土葬の会を見つけたときは本当にできるのだと知って大変驚かれたそうです。埋葬を終えこれで安心して帰ることができると喜んでおられました。
埋葬されたお隣は、芝山さんの墓石が完成しましたので設置しました。この墓石は会が提案しているデザインです。
これまでの埋葬された状況ですがこのようにお花がたくさん飾られて賑やかになっていますが、これから墓石の設置をするところなどもあります。
10月12日
以前お問合せをいただいていた京都府相楽郡の高麗寺様より資料が届きました。関西方面では久しく土葬のできる墓地が求められていましたが、この度、広島の墓地に引き続きまして提携することになりました。
10/16 (土) 内山節先生の寺子屋 『土葬の村』高橋繁行さんを迎えてー弔いとは何か、コロナ禍に問う死者とのつながりー
以前、土葬の会の取材に来られた高橋さんからご案内をいただきました。
▼日時 10月16日(土)13:00-16:30
※ 終了後に1時間程、静かな時間・分かち合いの時間を予定しています。
▼会場 永正寺(東京都世田谷区北沢2-39-6) ・永正寺会場 20名(コロナの状況により)、・オンライン(Zoom)参加:100名
▼参加費 ・・永正寺参加:2000円
オンライン(Zoom)参加:2000円
・録画視聴(後日配信):1500円
▼当日の内容と流れ
12:30 永正寺開場・受付開始
12:45 オンライン開場・受付開始
13:00 オープニング
13:10-14:40 第1部「土葬の村から」 高橋繁行さん
14:55-16:25 第2部 「対話の時間」内山先生・高橋繁行さん
16:30 クロージング
16:45-17:45 「静かな時間・分かち合いの時間」(任意参加)
【高橋繁行プロフィール】 1954年、京都府生まれ。ルポライターとして葬式、笑い、科学、人物を主要テーマに取材・執筆。高橋葬祭研究所を主宰し、『ドキュメント現代お葬式事情』(立風書房)、『葬祭の日本史』(講談社現代新書)、『死出の門松――こんな葬式がしたかった』(講談社文庫)、『看取りのとき――かけがえのない人の死に向き合う』(アスキー新書)、『寺・墓・葬儀の費用はなぜ高い?』(飛鳥新社)など、死と弔い関連の著書多数。近刊に『お葬式の言葉と風習――柳田國男『葬送習俗語彙』の絵解き事典』(創元社)。
『土葬の村』紹介ページ(講談社Book倶楽部)
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000349849
【内山節先生プロフィール】 1970年代から東京と群馬県上野村の二重生活を続けながら、在野で、存在論、労働論、自然哲学、時間論において独自の思想を展開する。2015年3月まで立教大学21世紀社会デザイン研究科教授。著書に『新・幸福論 近現代の次に来るもの』『森にかよう道』『「里」という思想』『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』『戦争という仕事』『文明の災禍』ほか。2015年冬に『内山節著作集』全15巻が刊行されている
10月26日
大学でイスラーム研究を専攻している前田祐里と申します。日本で行われている土葬についてお話を伺いたく連絡いたしました。入会.永代使用、埋葬等の資料を送付していただくことはできますでしょうか。
11月22日
広島の読売新聞から取材がありました。
広島県でのイスラム墓地の話題があるようで、全国の土葬の状況なども含めて説明しました。
12月21日
三重の加藤さんから年明けに実家への帰省前に天空霊園の墓地見学のお問合せをいただきました。現在はコロナ禍のため送迎を行なっていませんので墓地でお会いして見学していただくことにしています。
皆様へ
土葬の会は発足してから8月で20年になりました。
そして会員も61名となっておりますが、これまでの累計ですと100名になりました。誠に皆様の励ましやご支援によってこれまで続けてくることができました。残念なことに恒例の懇親会も2年続けてコロナの影響で開催できませんでしたが、それでも土葬を受け入れていただける寺院や霊園が増えてきたことです。
提携先の墓地も北は北海道から茨城、山梨、そして広島、京都と広がりを見せております。それでもまだ受け入れ埋葬実績は年間2件程度ですから提携予定の墓地も数カ所ありますが、需要次第で増えることが予想されます。何より、土葬を望む声は徐々に高まり、イスラームの墓地も全国に増えてきている関係から宗教団体の土葬への回帰が求められていると思われます。
山梨の天空霊園においてもルーマニア正教会との交渉が行われておりますので今後もこのような要望が現れることと思います。天空霊園では犬や猫などペットの土葬も受け付けておりますので、特に宣伝はしておりませんが今後も要望があれば受け入れていきます。また、後継者がいない、墓終い、お墓がない、お金がないという事情の人々の要望受け入れとしまして、5万円にて遺骨の預かりをするなど幅広く対応していますので、このように多様に受け入れをしている霊園は全国的にも非常に珍しいと思われます。またこの霊園には農地もあり、お寺の住居も空いていますから、ここで就農あるいは田舎暮らし、そして墓守などもできそうです。今後も新たな取り組みもあるかもしれませんがご要望があればお知らせください。
健康であることは人間の最大の義務である
ビリー
世界的なコロナ災害は止まる兆しが見えません。加えてワクチン接種も2回そして3回目と推奨されていますが、それでも感染は抑えられず効果は認められない状況にあります。それどころかワクチン接種による副反応やさらには障害が生じて亡くなる人もいます。ワクチンはまだ安全性や効果が確認される前の未完成薬であること、それどころか2社のメーカーが蒸留水や食塩水など偽のワクチンで利益をあげていること、ワクチン接種によって免疫力が低下し感染しやすくなること、抗体は3〜10ヶ月で消滅すること、したがって3回目、4回目と接種をしなければならなくなること、偽のワクチンパスポートが数百万枚も出回っていること、変異株には対応できないこと、これらの世界的な状況について、ビリーやプターは会見において何10回も警告を発しています。しかしながら無能な国の責任者や権力者による統制力のない措置によって専門家や医療関係者までもが、ワクチン接種依存に陥り、国民の大多数が神信仰のように政府や国家指導者の誤った方針を受け入れており、コロナパンデミックは同じく無能な国民にも責任があり、無能とは自分で考えようとしないことであると言及しています。
適切なFFP2クラスのマスク使用と人との間隔をとり、そして免疫力が万全であればあらゆる感染症や病気から回避されるということですからご自分で健康にご配慮ください。
また土葬の会のホームページからもアクセスできるFIGU山梨研究会のホームページでは「最近のニュース」にビリーとプレヤーレンとの会見報告を掲載しております。そこでは様々なアドバイスや耳寄りな情報がたくさん地球人のために語られておりますので参考と学びとして是非ご覧ください。もう一つコロナ禍にあって明るいニュースは、これまで注目してきたれいわ新選組が衆議院議員選で3名になり、わずか2年余りで5議席の政党となりました。今まで日本にはなかった組織や団体の支援を得ない市民ボランティアによる活動と寄付によって、確かな国民のための政党が台頭したことは不況と貧困と失業や倒産そして病気や自殺など暗い世相にあって明るい希望の光のようです。どうぞご注目ください。それでは良いお年をお迎えください。 山野井英俊