皆様へ
昨年は東日本大震災において土葬が大変注目されましたが、果たしてそれが今後、日本において土葬の見直しに結びつくかどうかは疑問です。
それは緊急時、災害時の火葬が間に合わないときの大量埋葬という墓地でもないところを造成して行った苦肉の策であったと見られるからです。もしも各自治体などに土葬の出来る墓地があったなら決して粗末な埋葬との印象を親族やニュースを見た国民に与えなかった、また掘り返して火葬するなどといったことはなかったかも知れません。
昨年、スイスのFIGUを訪問した折に土葬事情を聞きました。それによりますと埋葬して20年間はその人の石碑が置かれますが、それを過ぎると石碑は取り除かれ新たな埋葬者の石碑が置かれるそうです。更新する場合は更に20年間の管理料を支払い継続することが出来ます。すでにご存知でしょうが土葬の会発足のきっかけは、FIGUのビリーマイヤー氏からの情報でした。
以前にもお知らせしましたがスイスでは2メートル50センチ(日本では2メートル)の深さに最初の遺体をそして次の遺体をその上にという順で重ねて埋葬し1つの区画を有効に利用しています。この方法ですと狭い日本の国土事情にも合いますし従来の土葬は土地を広く取りすぎるという弊害を解消出来ます。
今後の土葬の存続のためにもこのような方法があることを知ってもらって土葬を見直してもらえるようにしたいものです。